■ はじめに |
第2回は川唯東子の「胡桃の中」(ビブロス/リブレ出版)のキャラクター、谷崎英生について取り上げていきたいと思います。川唯東子 ・著、「胡桃の中」、「形而上な僕ら」、出版社・ビブロス/リブレ出版より抜粋、引用させていただきました。 |
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■ 普段の谷崎 |
とにかく普段はもっさくてやや不潔が基本!ボサボサ頭に無精ヒゲで眼鏡をかけています。とにかくめんどくさがりで1週間近く風呂に入らなくても平気だという男です。当然着替えもせずに何日も同じ服を着ていることもあり。中居からは「オッサンくさい」と言われています。どうやらフランスの血が少々混ざっている模様。
そして洗濯要らずだからという理由でいつも革パン着用。パンツを履かないでそのまま着用した事もあります…。その上煙草のポイ捨て(マナー違反)・無賃電車(それは犯罪ですよ…)等など(「形而上な僕ら」2巻の「one day」にて)また、甘いもの好きであり、かなりのヘビースモーカー。吸っているのはショートホープ。
性格は普段ポーカーフェイスで何を考えているのか読みづらい性格。しかし、英語もペラペラで頭はよさげ。それから結構なテレ屋で天邪鬼でもあります。そこがまたかわいいわけですよね。
そして、案外中居が思っている以上に、谷崎は中居のことを想っていたりすると思われます。テレ屋なので中々表情や態度には表わさないですが…。 |
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1.オッサン度数高し |
「なんだよ眠気覚ましに一発やらせろ」 (胡桃の中p11) |
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オッサンくささ全開。眠気を覚ますためにせまっちゃいます。風呂に何日も入ってなくてもせまっちゃいます。ハメ撮りに誘ったりもします。さすがの中居もちょっと待てー!と止めに入ってますが、多分押し切られている模様。 |
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2.実は好き… |
「――つーかドツボにはまりそうだ」 (形而上なぼくら2巻p165) |
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ポツリと言う谷崎。こんな台詞が出てくるのはもうすでにドツボにはまっているからだと思います。中居の純真さ、明るさにやられてしまったと。 |
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「――…心配させんなバカ」 (胡桃の中p52) |
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中居がビルの屋上から落ちて怪我をしたが軽傷だった時、珍しく取り乱す谷崎。普段クールな人間が取り乱すのって何だかときめきます…。中居への愛情が伝わってくる感じ。 |
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「ホント…バカだな――…」 (一度でいいからウソでもいいからお前は悪くないって――) (胡桃の中p155〜156) |
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谷崎のウソで幸せになった人を見たという中居に、頭を抱える谷崎。 |
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「…らしくねぇなあとは思うけど――けどお前にああいう顔をされんのは正直こたえるよ」 (胡桃の中Up177) |
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ある箱をめぐっての問題で2人の意見は食い違っていたわけですが、中居の切なげな表情と元の持ち主に返すという言葉に心を動かされた谷崎なのでした。密かに中居草平くんは最強男かもしれません。 |
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■ 変身後の谷崎 |
実は身だしなみを整えると、男(中居)とか世の女性たち(私含む)を魅了するような男に大変身!少女漫画の定番、めがね取ったらあら不思議現象ですね。
大学生時代に一時期モデルをやっていただけあって、変身後の谷崎には眩暈がしますよ…カッコ良くて…。さらには髪を切り、ヒゲを剃ってスーツ姿でビシッと決めた日には中居が狂気乱舞するのがよ〜く分かるくらいのたまらないイイ男になります! |
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「―それからこのまま抱いてやるよ」 (胡桃の中p138)
「そんなうるせえ口は塞いでやる」 (形而上なぼくら2巻p190) |
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ビシッと決めた谷崎に言われたら、そりゃーあなた、それは殺し文句ですって!!「キャーキャーキャー」とうっかり私が取り乱される始末…(誰か止めてください)。そして「塞いで下さい。ええ、思いっきり!よろしくお願いします」と思わず言いたくなります。 |
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■ 勝手な疑問その1 |
谷崎は中居とする以前に男性経験があるorゲイなのではないか?(こんな事考えているのは私だけだったりして…という思いに駆られつつ)
しかし、何故私がそう思ったのかというと、「My Beautiful World」での数ページを見て気になりました。中居がナンパ…もとい映像を撮らせて欲しいと谷崎に持ちかけ、谷崎の出した条件(抱かせろというもの)をのんだ中居が谷崎のアパートへ行った時の台詞が妙に気になってしまいました。最初は撮影を断るため、できるだけ相手がNOという条件を吹っかけたのかと思います。 |
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「しねーよ…お前 男初めて?」 (形而上なぼくら2巻p160)
「じゃ サービスしてやるよ」 (形而上なぼくら2巻p160) |
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え、なに?ちょっと待ってください!谷崎は何だか「男相手」に手慣れてません?しかもそんな質問するなんて谷崎は(男は)初めてじゃないのか〜?!という考えがふつふつと涌き上がって来てしまいました。何とも意味深な言葉だと思うんですけどどうなんでしょうか…。 |
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■ 勝手な疑問その2 |
何故贋作家をしているのでしょうか?また、親の存在は?(祖父の存在はちらほら出てきていますが…)祖父が経営していた画廊、「胡桃の中」を引き継いだのが谷崎の親ではなく谷崎であるというのはどういうことなのでしょうか?
1.谷崎の親は絵画には興味がないから、絵画好きの谷崎を後継者にした。
2.谷崎の親は早くに亡くなっているため、谷崎が譲り受けた。 |
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という事を考えているんですけど、どうでしょう…?我ながら深読みし過ぎだなぁとは思いますが、好きな作品だからこそ、ついつい考えてしまいますね。これからその秘密(?)が明かされる日がきたらいいなーと思っています。 |
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■ 感想 |
「ZERO」の方に掲載が変わり、良い面と悪い面の両方あるかな〜と思っています。まあ、「BE×BOY」では少々浮いていた感があったので、移動するのは全然かまわないですけど。年4回発行の上に今後の予定は(「胡桃の中」に関して)未定…。川唯先生、待ってますから!何だかまた「胡桃の中」が読みたくなってきました。好きな漫画は何回読み返しても飽きないものだということを実感しました。
読んでいただきありがとうございました。初めてUPしてから数年経過しているので、少々手直ししています。 2007年11月19日 再UP |